最近、M2MやIoT、クラウドコンピューティング、ビックデータなど新しいキーワードが次々に登場しています。それと同時に、急速なイノベーションが起こり始め、ビジネスや社会にパラダイムシフトとでもいうべき大きな変革が始まっています。多くの企業では、技術革新の急速な進展に伴い、中長期を展望して策定されたビジネス戦略をリアルタイムに変更・修正することが求められる時代に入っております。
このような新しい大きなうねりは、医療や農業、建設分野をはじめあらゆる産業分野にまたがって進展しています。
製造業では、製品の生産工程や流通工程ごとではなく、設計、開発、生産計画、生産、流通、利用というバリューチェーンの幅広い範囲で、新たな価値を創出するアイディアやそれを実現する仕組み作りによって、今までにない価値を創出できる可能性が高まっています。そしてそれをサポートするのが、センサーやIoT/M2M、ビックデータ関連技術の発展です。
日本では、これらのプロセス全体に詳しい専門家が、製造業などには極めて少ないのが実状で、このことが、新しい価値創出の大きな妨げになっています。一方、情報通信技術の専門家は、製造業などの業務について十分な知識を持っていないことも実態です。
この状況に対応するには、両者が、一緒にプロジェクトに取り組むことが不可欠です。新たな取り組みの事業戦略上の位置付けや創造する価値を明確にし、ビジネスプランの策定や価値創造を協働で進める体制を構築することが求められております。フォーラムの役割はこれらを側面から支援するベースとなることです。